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PLOB-モーゼルユンガー特集

■CLIFFHANGER(クリフハンガー)のワイン誕生のストーリーとこのワインに込められた思いとは?
「世界中の若い人たちにももっと気軽にモーゼル地方のワインを楽しんでもらいたい!」「急斜面の畑で育まれるモーゼル地方のリースリングのワインを味わい的にもビジュアル的にも表現したい!」

そんな熱いパッションを持ったモーゼル地方で活躍のMoseljuenger(モーゼルユンガー)という団体に所属していた若手の4人の生産者達が、厚い友情の元に2012年に結成したのが、このワインを造る【PLOB-Moseljuenger(モーゼルユンガー)】。

【PLOB-Moseljuenger(モーゼルユンガー)】の【PLOB】は4人の生産者のファミリーネーム(Pauly、Ludwig、Oberbillig、Berres)の頭文字から名付けられました。

4人は普段はそれぞれのワイナリーのワインメーカーとして、自分の目指すワイン、自社の畑の個性を生かした局地的なテロワールを体現するワインを造っています。

この【CLIFFHANGER(クリフハンガー)】のプロジェクトとしては、元々、モーゼル地方で若手中心に結成された団体のMoseljuengerのメンバーの一員であった4人が、個々の局地的な地域や畑の個性を出すのではなく、もっと様々な年代、あまりワインに馴染みがない人でもわかりやすく【モーゼル地方】を表すワインを造りたい、という希望や目的から、Moseljuengerのスピンオフ的な位置づけでスタートしました。

ワインには4人で決めたコンセプトが価格やラベルのデザインにも反映されています。それぞれのワイナリーの畑で取れるブドウは量が限られていますが、4人分集まればそれなりのボリュームになるので、高品質でも若い人でも手に取りやすい価格設定にできること。ラベルのデザインはモーゼル地方でお馴染みの、急斜面の畑の風景が感じられること。急斜面にまるでぶら下がるように働く4人のアイコンは、それぞれの生産者を表しています。この急斜面での栽培はもちろん簡単ではありませんが、4人はこの急斜面での仕事を「楽しい!」と語り、それがビジュアル的にも現れるようにしたこと。そして若い人にも親しみやすいように、この黒を基調としたシンプルでモダンなデザインが誕生しました。

そして、ブドウ品種はもちろん、この地方を代表する高貴品種のリースリングを選択。強い酸味がこの品種の特徴なので、色々な人に飲みやすく楽しんでもらうために、味わいは辛口にし過ぎずにほんの少し果実の甘味を感じられる、やや辛口に仕上げています。 誰が畑担当、醸造担当ではなく、4人みんなが大切に育てたブドウを醸造も一緒に行い、そして完成したのがこの【CLIFFHANGER(クリフハンガー)】のワインです。
■厚い友情が育む★個性的で才能溢れる4人の若手生産者達によるコラボレーションのワイン!
Cliffhangerを手掛ける4人の才能触れる若手生産者

【Axel Pauly, Weingut Axel Pauly】(アクセル・パウリー氏、ヴァイングート・アクセル・パウリーのワインメーカー)
モーゼル地方の中央部のエリアのリーザ―・ニーダーベルクーヘルデンで自身の名を冠したワイナリーを運営。辛口のスタイルのリースリングにも定評がありますが、モーゼルで長年大切にされているローカル品種のエルブリングを含めた、ローカル品種でのブレンドワインも人気です。 温暖化が進む将来を見越して、主にシュぺートブルグンダー(ピノ・ノワール)による赤ワインも年々レベルが向上しています。転がり落ちそうな程の急斜面な畑で育まれる、上質なワインたちに国内外でファンが多い生産者です。

【Thomas Ludwig, Weingut Gebrüder Ludwig, Törnisch】(トーマス・ルードヴィッヒ氏、ヴァイングート・ゲブリューデ・ルードヴィッヒのワインメーカー)
ゲブリューデ・ルードヴィッヒ醸造所はモーゼル地方のトーニッシュ村で1628年から存在する歴史ある醸造所です。 2005年から、トーマスとマイク兄弟がこの伝統の醸造所の運営を引き継ぎました。現在、約9haの畑が、環境に配慮して管理された栽培のスタンダードに沿った方法でブドウを育てています。 栽培されているブドウの種類の80%はリースリング、他にはグラウアー・ブルグンダー(ピノ・グリ)やザンクト・ラウレント、アール地方でお馴染みのフリューブルグンダー等を栽培しています。 ブドウの個性を最大限に生かすために、伝統的な方法で丁寧にブドウを扱い、なるべく人の手を加えすぎない醸造をモットーにしています。

【Sebastian Oberbillig, Weingut Deutschherrenhof】(セバスチャン・オーバービリッグ氏、ヴァイングート・ドイチヘレンホフのワインメーカー)
ドイチヘレンホフ醸造所はモーゼル地方の中心地、トリアーのオレヴィッヒにあり、1905年から彼の家族が運営の中心を担っています。 畑はトリアーの郊外にあり、ブドウ品種はリースリング、ヴァイス・ブルグンダー(ピノ・ブラン)、シュぺートブルグンダー(ピノ・ノワール)を栽培しています。 セバスチャンは畑での栽培、セラーでの醸造を担当しています。彼の目標とするところは、サステナブルで自然との共存によって高品質なワインを造ること。 そのためにできる限り化学的な肥料や農薬等を使わない自然な農法を心がけています。

【Markus Berres, Weingut C.H.BERRES】(マルクス・ベーレス氏、ヴァイングート・C.H.ベーレスのワインメーカー)
伝統的なワイン造りと新しい発想を取り入れることの両立を目標として、マルクスは2004年に彼の両親からウルツィッヒ村にあるワイナリー運営を引き継ぎました。 主な栽培品種はリースリング。全て手摘みによる収穫、品種特有のアロマを最大限に引き出し、フルーティだけど多面的な味わいになるようにコントロールされた丁寧な醸造を行っています。
■CLIFFHANGER(クリフハンガー)のワインが造られるモーゼル地方とは?
モーゼルのワイン産地は、モーゼル河、支流となるザール川、ルーヴァ―川に沿って広がる、ドイツで最も古いと考えられる歴史の古いワイン産地です。ローマ人がこの地にワイン造りをもたらしたと言われています。

ドイツの中でも比較的冷涼な気候のエリアにあたり、白ワイン造りが中心。蛇行しながら流れるモーゼル河に沿って広がる、急斜面に銘醸畑が広がる光景は圧巻です。

この地域の主な畑の地質・土壌は、急斜面の畑では主に古生代デボン紀の粘板岩土壌。川に近い場所では堆積系の土壌や粘土質を含んだ粘板岩、一部石灰質土壌のエリアもあります。伝統的に特にいい畑は日当たりのいい急斜面の粘板岩土壌が多く、命綱を付けての作業を必要とするところも多くあります。

栽培品種は、約9割が白ワイン用のブドウで、約6割はこの地方を代表する品種のリースリング(2019年時点での情報)。

リースリングはモーゼル地方で最も重要な品種で、長期熟成も期待できる甘口から、やや甘口、辛口の味わい、スティルワインやスパークリングワインまで様々なバリエーションがあります。

他にはミュラー・トゥルガウ、エルブリング、ヴァイサー・ブルグンダー、シュぺートブルグンダーも栽培されています。

過酷な急斜面での労働で使われなくなった畑もありましたが、近年は若手の生産者の活躍、有機栽培に転換する生産者も増えてきて、伝統を守りつつ進化を遂げているドイツ屈指の歴史のある人気産地です。
下の写真はアクセル・パウリー氏のワイナリーや畑の写真

PLOB-モーゼルユンガー特集:全1件